はろはろ、えむに(@m2_MMkz)です。
今回は、おすすめのドラム音源を紹介したいと思います。
ドラムは生録に障壁があり、簡単にはレコーディングできません。
打楽器のため防音施設が必須ですし、そもそも場所をかなりとるので
レコーディングするとなるとお金が結構かかります。
ドラム音源は技術の進歩が特に著しく、そのまま完パケできるレベルにまでリアルになってきています。
実際、プロの現場でも予算や時間の都合から打ち込みで行くことも増えてきています。
アニソンでは特に多い気がします。
プロの作曲家が打ち込むドラムはもはや生ドラムと聞き間違うレベルなので、
打ち込みの参考にもなります。
ただ、そんなドラム音源の欠点は、楽器数や奏法の数から容量が巨大化していることです。
ハードディスクを占有するだけでなく、音色を読み込む際にどうしても時間がかかってしまいます。
CPU使用率もばかにできず、パソコンスペックに自信がないとまともに音すら出ないこともあります。
それだけのハードルを越えた先には自宅でリアルなドラムを使えるという理想の環境が手に入ります。
楽器だけでなく、パソコンにもお金をかけましょう!
それではまずドラム音源の種類について説明します。
Contents
ドラム音源の種類
ドラム音源は大きく分けて二種類あります。
ドラムセットを再現したものとサンプラーになっているものの二つです。
それぞれ得意なジャンルが異なるため、自分の作りたい音楽に合わせて買うようにしてください。
ドラムセットを再現したタイプ
ドラムセットを再現したものは、一般的に想像されるドラムを再現したもので、
バスドラ・スネア・ハイハット・タムタム・シンバルは標準で搭載されており、
セットによってパーカッションなどが含まれていることもあります。
このタイプでは、各楽器の数が豊富でまたプリセットやリズムパターンが豊富なのが特徴です。
比較的サンプル容量やCPU使用率が高いのはこちらのタイプの音源になります。
ベロシティレイヤーや奏法の数などがかなり多いため、かなりリアルなサウンドになっています。
ジャンルにあったドラムセットやリズムパターンがセットになった拡張キットが多く販売されており、
標準搭載されているドラムセットだけでなく、拡張性も気にすることが大事です。
有名なエンジニアやアーティストの使用モデルなどが販売されていることもあるため、
好きなアーティストと同じ音が欲しい! という方は要チェックです。
サンプラータイプ
一方で、サンプラーになっているものは、ダンスミュージックなどによく使われるもので、
収録されている音も生ドラム以外に606、707などエレクトロ系の定番リズムマシンの音があります。
リアルを目指しているというよりもワンショットのサンプルが大量に含まれており、
エディト機能も豊富にあるため自分だけのドラムトラックを作るのに優れています。
付属しているサンプルだけでなく、フリーでダウンロードしたものや購入したサンプルなどを読み込むことで
打ち込みを楽にすることも可能となっています。
ドラム音源がこの二つのうちどちらに属するものか確認しながら、
自分の作りたい音楽のジャンルなどに合わせて音源を選びましょう。
それではおすすめのドラム音源を紹介していきます。
おすすめドラム音源紹介
BFD3 (inMusic)
(出典:BFD3)
打ち込み界隈で生ドラム音源というジャンルを確立した圧倒的クオリティでおなじみのBFD3です。
ロック、メタル、ジャズあらゆるジャンルに対応したアコースティックドラム音源で、リアルを追求した最高品質のサウンドを実現しています。
ライブラリー容量が非圧縮なら155GBと圧倒的。
登場からだいぶたっているので
他の音源と比べると古さを感じる点もありますが、
その音の良さは他を圧倒しています。
拡張できる有料のEXPANSIONSも豊富で、
ジャズにより特化するもよし、メタルを追求するもよし
自分だけのドラムキットを作ることができます!
デモ動画
BFD3は音のリアルさがとにかくすごいですが、
操作するのが難しいという点が登場した時から言われています。
目の前で生ドラムをレコーディングしているのと同じ状態なので
そこから使えるかっこいいサウンドにするのには技術がいります。
デモや作曲時にはソフト自体が重いこともあってあまり向きません。
打ち込みだけで完結したいときや、
生ドラムでないと表現できない場合に活躍するでしょう。
SSD5 (Steven Slate Drums)
(出典:SSD5)
ロックに強い骨太ドラム音源Steven Slate Drums5です。
すぐにかっこいい音がでるプリセットが豊富にあり、
初心者の方にもおすすめできます。
初心者でなくても簡単にデモ制作ができるため
ロック系のドラムが欲しい人にはぴったりです。
デモ動画
固めの音で、ロックやメタル用といった感じです。
楽器ごとにADSRをいじれたり、RoomやAmb、OHなどもカスタムできます。
ただ、全体的にタイトなサウンドで、前述したBFD3のような空気感は苦手です。
Addictive Drums 2 (XLN AUDIO)
(出典:XLN AUDIO)
BFD3と同じく昔からある音源ですが、今でもトップクラスに人気なドラム音源となっています。
リアルで本格的なドラム音源が欲しい人はBFD、
手軽にかっこいい音がすぐほしい人はAddictive Drums
という構図が昔からありました。
今ではドラム音源も増えたので必ずしもこの二択ではなくなりましたが
根強い人気があります。
完成された音がすぐ手に入り、
基本的にキットやプリセットを好みに合わせて追加していく形なので、
初期費用が低く抑えられるのも特徴です。
ロックやメタルに特化したバンドルや、
ジャズに特化した「Modern Jazz」シリーズという拡張音源など
自分好みのドラムセットを手に入れることができます。
デモ動画
鋭いアタックやタイトなサウンドが特徴的で
聴いたらすぐにAddictive Drumsを使っていることが
誰にでもわかってしまいます。
一時期このドラム音源が流行って、
アニメの曲がAddictive Drumsのとあるプリセットの音そのままじゃん!
って話題にもなりました。
Superior Drummer 3 (TOON TRACK)
(出典:TOON TRACK)
比較的新しい音源ながら、
世界的に人気を誇っていた「Superior Drummer 2.0」の後継音源となります。
BFD3に負けず劣らずな200GBを超えるサンプル容量を誇り、
細かなベロシティレイヤーや様々なドラム奏法を網羅しています。
同じく生ドラムのサウンドを重視したBFD3との違いは
手軽さを実現する機能が豊富に搭載されている点です。
MIDIパターンを探してくれる「Tap2Find機能」、
外部音源を取り込める「X-drum機能」などたくさんの便利機能があります。
デモ動画
UIも音もかっこよくてモチベーションがあがります。
ベタ打ちでも十分使えるので扱いやすいのもポイント高いです。
マイキングやエフェクトも豊富なので、
作りこもうと思えば様々なジャンルやサウンドに対応でき、
初心者も上級者にもおすすめです。
EZ Drummer 2 (TOON TRACK)
(出典:TOON TRACK)
イージーと名前が付く通り、手軽さを売りにしたドラム音源です。
Superior Drummer 3 下位モデルにあたり
使いやすさと買いやすさで初心者DTMerにおすすめです。
めんどくさい音作りを必要とせず
簡単に使える音が出ます。
8000ものMIDI素材もついており
ドラムトラックを簡単に制作できるのもありがたいですね。
容量が4GBと小さく、
値段も15,000円とお手頃なので
パソコンの容量が少ない人や
高い音源が買えないよっていう人におすすめです。
デモ動画
手軽さを追求しているため、
音作りもできないこともないですが、
他の音源と比べると細かい作りこみが難しいです。
あくまで簡単にドラムトラックを作りたい方向けです。
デモ用としてもいいかもしれません。
MODO DRUM(IK Multimedia)
(出典:IK Multimedia)
2019年に発売されたかなり新しい音源です。もう2年も前ですけどね。
業界初のフィジカル・モデリング技術を使って作られた音源で、「MODO BASS」に続くMODOシリーズのドラム音源です。
従来のモデリング方式とは異なり
容量を少なく抑えた上で
音のリアルさは劣らないどころかよりリアルを追求しています。
フィジカル・モデリング技術により、非常に細かなカスタマイズが可能で
BFD3以上に上級者向け音源となっています。
フィジカル・モデリング技術は太鼓類のみで
シンバルなどの金物類は従来のモデリング方式を採用しています。
容量は12GB程度ですが
かなりCPUを使う重い音源なので
結局、環境を選ぶ音源といえます。
デモ動画
ドラム・キットだけでなく、スティックが叩く位置や範囲、ばらつきなど
プレイヤーの特性などを設定できるため
言ってしまえばこの音源一つであらゆるドラムを再現できます。
カスタマイズする項目が多く
DTMerというよりドラマーの人が喜びそうです。
最後に
様々なドラム音源を紹介してきました。
本格志向の音源から初心者向けの音源と
サウンドも機能も幅広く選ぶのが大変だと思います。
どのメーカーも無料でデモ版を提供しているので
とりあえずそれをインストールして使ってみるといいでしょう。